
北海道の開拓時代の話。
俗に「赤ゲット」と呼ばれた毛布類が、防寒着として活用されました。
明治初期に軍隊用毛布として輸入された毛布は防寒性の高い毛織物であり
明治20年代に東北や北海道の庶民の防寒着として普及したのです。
赤ゲットはそのまま羽織るか、切って足に巻く脚絆(きゃはん)、手袋などにも利用されました。
明治時代はほとんどの人が和服でしたが、女性は「角巻」をして寒さを防ぎました。
角巻は約1.5メートル四方の厚手の毛織物を三角に折って
背中から羽織るように着るものです。
「つまご」などわら製の履きものは水に弱いため、北海道では「雪げた」が使われました。
これは、げたの歯に滑り止めの金具をつけ、雪よけのためにつま皮をつけたものです。
しかしこれも、雪のなかで活動するには、十分なものではありません。
北海道の人が冬でも戸外で自由に活動するようになったのは
大正時代に「ゴム長靴」が登場してからでした。
その保温性、防水性の高さは、北国の生活を大きく変えたのです。
今では見られませんが、北海道には伝統ある暮らしがありました。